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「iPSからヒト受精卵」内閣府、作製を容認
内閣府の生命倫理専門調査会は24日、ヒトのiPS細胞から「生命のもと」となる受精卵(胚)を作製する研究を認めることで大筋合意した。培養期間は14日以内に制限する。一定のルールのもと研究を認めて、不妊症や遺伝性疾患の原因解明などに役立てる。(2025年7月25日 日本経済新聞朝刊)
iPS「生体周期を調節」骨細胞、効率的に成長
iPS細胞を骨の細胞に成長させる際に揺らして培養すると、生体機能を約1日の周期に調整する「概日リズム」の制御遺伝子の働きが弱くなることを、東北大の江草宏(再生医学)らのチームがマウス実験で突き止め、英科学誌に発表した。リズムを回復させると、骨の細胞へ効率的に成長させられたという。(2025年6月17日 日本経済新聞朝刊)
「膵臓がんの悪性度」一部たんぱく質 関与か
京都大学の研究チームは、悪性度の高い膵臓がんの分子メカニズムの一端を明らかにした。「ビメンチン」というたんぱく質の発現が、抗がん剤の感受性や他の組織・臓器への移転に関与しているという。今後、ビメンチンの働きを阻害する薬剤を使って、有効性を確かめる臨床試験を目指す。(2025年6月17日 日本経済新聞朝刊)
「肝臓の胆汁漏れ 光らせ早期発見」鳥取大、切除の合併症予防
がんなどの手術で肝臓を切除した際に問題となっている胆汁の「漏れ」について、赤外線を当てると光らせていち早く検出することに成功したと、鳥取大などのチームが15日までに発表した。漏れは肝不全などの合併症を引き起こすことがあり、早期治療や二次的な感染症予防が期待される。(2025年6月16日 日本経済新聞朝刊)
骨太方針「減税より賃上げ」閣議決定
 政府は13日、経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)を閣議決定した。賃上げを起点した成長型経済の実現を重点に掲げ、実質賃金を年1%押し上げる目標を明記した。経済の足腰を強くする成長戦略は新味に欠け、賃上げ実現に向けた具合策は乏しい。(2025年6月14日 日本経済新聞朝刊)
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