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「排便制御の神経細胞解明」便秘の治療に応用期待
九州大(福岡市)などの研究グループは13日までに、排便をつかさどる脳中枢の仕組みについて、マウスを使った実験で解明したと発表した。脳幹内の神経核に存在する2種類の神経細胞がそれぞれ異なる役割で排便を制御。研究を人体に応用することで、慢性便秘症や排便障害に対する新たな治療や予防方法につながる可能性があるとしている。(2025年10月14日 日本経済新聞朝刊)
「制御性T細胞初の治験」ノーベル賞・坂口氏の新興 来年に米国で
ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった坂口志文・大阪大学特任教授らが設立したスタートアップ、レグセル(米カリフォルニア州)が2026年にも米国で初の臨床試験(治験)を始める。免疫が自分の体を攻撃する自己免疫疾患が対象で、坂口氏が発見した「制御性T細胞」を用いた治療薬の開発を目指す。(2025年10月10日 日本経済新聞朝刊)
金属有機構造体を開発「北川氏 ノーベル賞」化学賞 脱炭素に寄与
スウェーデン王立科学アカデミーは8日、2025年のノーベル化学賞を京都大学の北川進特別教授(74)ら3氏に授与すると発表した。狙った物質を内部にとじ込められる「金属有機構造体(MOF)」の研究が、脱炭素や有害物の除去など幅広い産業の発展に寄与することが評価された。(2025年10月9日 日本経済新聞朝刊)
免疫反応抑える細胞発見「坂口氏 ノーベル賞」生理学・医学賞
スウェーデンのカロリンスカ研究所は6日、2025年のノーベル生理学・医学賞を大阪大学の坂口志文特任教授(74)、米システム生物学研究所のメアリー・ブランコウ氏(64)、米ソノマ・バイオセラピューティクスのフレッド・ラムズデル氏(64)に授与すると発表した。坂口氏は免疫反応を抑えるブレーキ役となる「制御性T細胞」を発見した。アレルギーや1型糖尿病などの自己免疫疾患、がんといった病気の新たな治療法の開発に道を開いた。(2025年10月7日 日本経済新聞朝刊)
「膵臓がんなど狙い撃ち」東大、次世代放射線治療の薬剤開発
東京大学とステラファーマは次世代のがん治療法として期待される「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の効果を高める技術を開発した。治療に使う薬剤ががん細胞に取り込まれて長時間とどまるように改良した。治療が難しい膵臓(すいぞう)がんや肺がんを移植したマウスで効果を確かめた。BNCTの対象は現在は頭頸(とうけい)部がんに限られるが、膵臓がん治療などを対象にした臨床試験(治験)を経て新しい薬剤を実用化できれば、患者の生存率や生活の質を引き上げられる可能性がある。(2025年10月7日 日本経済新聞朝刊)
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