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iPS「パーキンソン治療」京大など、治験で症状改善
京都大学iPS細胞研究所(CiRA)などは、iPS細胞を使ったパーキンソン病の臨床試験(治験)で安全性と有効性を示唆する結果を得た。パーキンソン病は神経の難病で有効な治療法がない。iPS細胞を使えば、症状を改善し、根本的な治療が実現する可能性がある。(2025年4月17日 日本経済新聞朝刊)
「iPSで糖尿病治療」1例目の移植完了
京都大学医学部付属病院(京都市)は14日、iPS細胞から作製した膵臓細胞を糖尿病患者に移植する臨床試験(治験)で、1例目の移植が完了したと発表した。経過は良好といい、現時点では安全性に問題がないとみられる。近く2例目の移植を実施する。(2025年4月15日 日本経済新聞朝刊)
「がん免疫療法の副作用」九大が予測技術、治療的確に
九州大学の研究チームは、遺伝子を導入した免疫細胞を用いたがん治療時の重い副作用を予測する技術を開発した。患者の髄液中タンパク質2~3種類を調べて、脳の神経に現れる副作用を精度よく予測する。今後は血液の検査技術を開発し、臨床試験としての実用化をめざす。(2025年4月1日 日本経済新聞朝刊)
「認知症 死因首位に」医療技術進み脳卒中減少
 慶応義塾大学などは21日、日本人の過去30年の健康状態を解析し、2015年~21年で最も多い死因は認知症だとする研究成果を発表した。医療技術の向上によって、死因に占める脳卒中の割合は低下した。健康寿命を延ばすには、老衰などにつながる認知症の予防や医療体制の充実が必要だ。慶応大や米ワシントン大学の研究グループの成果で、国際医学誌「ランセット・パブリック・ヘルス」に掲載された。(2025年3月22日 日本経済新聞朝刊)
「腸内細菌、がん治療で活用」免疫薬の効果向上に期待
 腸内細菌をがん治療に役立てようとする動きが進んでいる。患者に健康な人から腸内細菌を投与してがん免疫薬の治療効果を高める臨床試験や、細菌の種類や数などを調べて治療効果を予測する手法だ。将来的には、食品などで腸内細菌の状態を改善し、がんの予防も期待されている。(2025年3月22日 日本経済新聞朝刊)
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