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「アルツハイマー原因除去」理研、既存薬でマウス実験
 理化学研究所の研究チームは、アルツハイマー病の原因物質である「アミロイドベータ(Aβ)」を分解する仕組みを発見した。マウスを使った実験で特定の神経細胞の活動を高める既存薬を投与すると、大脳に蓄積していたAβが減少した。アルツハイマー病は、脳内にAβとタウという2つの原因物質が蓄積する病気で、進行すると神経細胞が障害され、認知機能の低下や記憶障害を引き起こすとされる。(2024年9月10日 日本経済新聞朝刊)
「脂質異常症の薬候補」名古屋大、マウスで効果確認
名古屋大学の大川妙子准教授らは、血中コレステロールや中性脂肪が過剰になる脂質異常症の新薬候補を開発した。脂質代謝に関わる甲状腺ホルモンに似た分子で、マウスの実験では既存の分子で課題だった副作用が軽減した。製薬会社などと臨床応用を目指す。(2024年8月20日 日本経済新聞朝刊)
認知症薬「ドナネマブ」了承
厚生労働省の専門部会は1日、米製薬大手イーライ・リリーが開発したアルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」の承認を了承した。原因物質を取り除いて認知症の進行を抑制する薬としては、エーザイと米バイオジェンの「レカネマブ」に続き国内2例目。今後正式承認する見通しだ。(2024年8月2日 日本経済新聞朝刊)
「リリーの認知症薬を承認」米FDA
 米食品医薬局は2日、米医薬品大手イ―ライ・リリーのアルツハイマー病薬「ドナネマブAZBT(製品名キスンラ)」を承認した。エーザイと米バイオジェンの認知症薬「レカネマブ」の続く、世界で2製品目の認知症治療となる。(2024年7月4日 日本経済新聞朝刊)
エーザイ、認知症「本丸」狙う
 エーザイはアルツハイマー病の症状を引き起こす「タウ」と呼ぶたんぱく質を標的とした新薬を開発する方針だ。新薬候補物質について安全性を確かめる小規模な臨床試験(治験)を進めており、米国で2030年度をメドに実用化する。タウを標的にする新薬開発は難しい一方で高い効果が期待される。(2024年7月1日 日本経済新聞朝刊)
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