ビジネスニュース

「アルツハイマー治験開始」遺伝型の家族性で
 親から遺伝する「家族性アルツハイマー病」の原因となる遺伝子変異がある人を対象に、タウというタンパク質を標的とした開発中の新薬の効果と安全性を調べる国際臨床試験(治験)を始めた14日、新潟大と東京大の研究チームが発表した。製薬大手エーザイが開発した認知症薬「レカネマブ」と併用する。対象は、この病気の1%未満とされる家族性の遺伝子変異が確認された人のうち、推定発症年齢の前後10年で、無症状や軽度の人。(2024年3月15日 日本経済新聞朝刊)
塩野義コロナ薬ゾコーバ「通常承認を了承」
 厚生労働省の専門部会は4日、塩野義製薬の新型コロナウイルス治療薬「ゾコーバ」の通常承認を了承した。コロナ流行下で創設した「緊急承認制度」で使用を初めて認めた医薬品で、同日は平時での承認を審査した。厚労相が近く正式承認する。ゾコーバはコロナ治療のための飲み薬で、2022年11月に緊急承認していた。(2024年3月5日 日本経済新聞朝刊)
「肥満症薬1カ月4万円」不適切使用の防止課題
 デンマークのノボノルディスクが開発した肥満症治療薬「ウゴービ」が日本で22日に発売される。費用は1カ月で1人当たり最大で4万円で、ピーク時に年10万人への投資を見込む。保険適用の肥満症薬としては1992年以来の新薬となる。海外では美容目的に使われる例もあり、適正な使用が課題となる。(2024年2月22日 日本経済新聞朝刊)
認知症薬「欧州で製造委託」エーザイ、日米中で承認
 エーザイはアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の生産を欧州の医薬品製造受託(CMO)企業に委託する方針だ。レカネマブは米国と日本で販売が始まっている。2024年に欧州でも承認を取得する見通し。世界的な需要増加に備え、生産体制を増強し供給力を確保する。(2024年2月6日 日本経済新聞朝刊)
「競合や異業種とAI開発で連携」創薬・基盤技術
 複数の企業や団体が社外秘のデータを共有することなく人工知能(AI)を共同開発する「連合学習」と呼ぶ手法が注目を集めている。京都大学や武田薬品工業など製薬17社が創薬への応用を狙うほか、NECは異業種でも連携できる基盤技術を開発した。各社に分散したデータの価値を引き出す狙いだ。(2024年1月30日 日本経済新聞朝刊)
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